鹿肉の栄養を余すところなく生かせるメニューとして考案しました。今回、キーマカレーのベースとしてトマトを用いましたが、トマトに含まれるクエン酸やビタミンCには、鉄分やミネラルの吸収を助ける働きがあります。鹿肉には鉄分やミネラルが豊富に含まれているため、トマトとの相性は最高です。さらにカレーという料理の性質上、多くのスパイスによって消化促進や整腸作用が期待できるだけでなく、煮汁に溶け出した水溶性ビタミンも全て摂取することができます。
また、小さな頃からよく噛む癖をつけることは大切です。本レシピでは使用する肉を粗くミンチにする、具としてゴボウのような繊維質のものを加える、ゴロゴロしたナッツを加えるなどして栄養を補うだけでなく、子供がしっかり咀嚼することを促しています。
里山を連想させるようなゴボウの土の香りや、香ばしいナッツの香りと鹿肉を組み合わせることで、子供たちに日本の豊かな自然の雄大さを少しでも感じ取ってもらいたいという想いを込めました。野性味あふれるジビエの良いところを活かしたレシピになったと思います。
| 材料名 | 分量 |
|---|---|
| 鹿肉(モモ) | 240g |
| ごぼう | 1/2本 |
| 玉ねぎ | 1/2個 |
| ニンニク | 1かけ |
| トマト缶 | 1缶(400g) |
| カレー粉 | 大さじ1 |
| 塩 | 適量 |
| 酒 | 大さじ2 |
| ぶどうジュース | 大さじ2 |
| ピーマン | 小1個 |
| レーズン | 適量 |
| ミックスナッツ | 適量 |
| (アレルギーの心配がある場合はアラレなどで代用可) | |
| 酢 | 少々(灰汁抜き用) |
| 水 | 少々(灰汁抜き用) |
| 油 | 大さじ2 |
※使用熱源:ガス
加熱時間:炒め約5分・煮熟約20分間
加熱完了の目安:大きい肉の塊をまな板の上等で押しつぶし、中心まで加熱されているか目視で確認する